肺炎球菌感染症とは?
肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。日本人の約3-5%の高齢者では、鼻や喉の奥に菌が常在されているとされています。肺炎球菌には90種類以上の血清型があります。
肺炎球菌感染症のリスク
肺炎球菌は主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。これらの菌が何らかのきっかけ(抵抗力が弱った時など)で伸展することで、気管支炎や肺炎、敗血症などの重い合併症を引き起こすことがあります。
肺炎球菌感染症にならないためには?
体調管理も重要ですが、加齢と共に免疫が低下するので、ワクチン接種による予防が効果的です。
肺炎球菌ワクチンについて
| ニューモバックスNP (23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン) | バクニュバンス (15価肺炎球菌結合型ワクチン) | |
| 対象者 | 65歳以上の方 60~64歳で対象となる方 ※心臓、腎臓または呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限される方、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方 | 65歳以上の方 または肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の成人 |
| 接種回数 | 1回(5年毎に接種が推奨されている) | 1回 |
| 接種方法 | 皮下注射、筋肉注射 | 筋肉注射 |
| 発症予防効果 | 90種類以上の血清型のうち、23種類の血清型の侵襲性肺炎球菌感染症を4割程度予防する効果があります。 ※侵襲性感染症とは、本来は菌が存在しない血液、髄液、関節液などから菌が検出される感染症のことをいいます。 | 90種類以上の血清型のうち、15種類の肺炎球菌血清型を予防する効果があります。 |
| 効果の持続期間 | 個人差はありますが、予防接種後、平均して5年程度持続することが判明しています。 | 個人差はありますが、予防接種後、平均して5年程度持続することが判明しています。 成人期の免疫持続期間は5~10年です。 |
| 主な副反応 | 発熱、接種局所の発赤・腫れ、しこり、発疹など | 発熱、接種局所の発赤・腫れ、しこり、 筋肉痛、関節痛など |
費用
【一般料金】
●ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン) 価格:8000円
●バクニュバンス(15価肺炎球菌結合型ワクチン) 価格:12000円
【公費助成ある方】
当クリニックでは高齢者の肺炎球菌ワクチン予防接種指定医療機関となっています。
使用するワクチンは、ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)となります。
~公費助成の対象者~
・65歳以上の方
・60歳以上65歳未満の方であって、心臓・腎臓又は呼吸器などの機能に自己の身辺の日常生活が極度に制限される程度の障害を有する者及びヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する身体障害者手帳1級である者
盛岡市 自己負担額:2800円
滝沢市 自己負担額:3610円
紫波町 自己負担額:3000円
矢巾町 自己負担額:3000円
※医療機関によって自己負担額に多少の差が生じます。
■上記以外の市町村にお住まいの方でも各自治体で手続きをしていただき、必要書類をお持ちいただければ接種可能です。
■各自治体により助成金額・自己負担額は異なります。